エレクトーンコンクールに向けて一生懸命練習してきたのに、本番になると緊張して思うように弾けない……。
そんな経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
普段の練習では完璧に弾けているのに、ステージに立つと手が震えたり、レジストチェンジのタイミングが不安になったりすることがあります。
しかし、コンクール本番で緊張することは決して悪いことではありません。
大切なのは、緊張をなくすことではなく、緊張した状態でも自分の音楽を届けられる準備をしておくことです。
長年エレクトーン指導に携わる中で感じる、本番で力を発揮する子が取り組んでいることを紹介します。
エレクトーンコンクールで緊張する理由
まず、なぜ本番で緊張するのでしょうか。
主な理由は、
・失敗したくないという気持ち
・大勢の人に聴かれるプレッシャー
・普段と違う環境への不安
・結果を意識しすぎること
などがあります。
特にエレクトーンは、鍵盤演奏だけではなく、足鍵盤やレジストチェンジなど複数の操作が必要な楽器です。
そのため、「次の操作を間違えないかな」と考えすぎることで、音楽の流れが止まってしまうこともあります。
本番で実力を発揮するための5つの方法
① 本番を想定した練習をする
コンクール当日に初めて経験することが多いほど、不安は大きくなります。
入賞する子は、普段から本番に近い状況で練習しています。
例えば、
・人に聴いてもらう
・最初から最後まで通して弾く
・衣装や靴を意識して練習する
・舞台に出るところからイメージする
などです。
「いつもの練習」と「本番」を近づけることで、当日の安心感につながります。
② 最初の一音を大切にする
演奏の始まりは、その後の流れを作る大切な部分です。
緊張すると、「間違えないように」と焦ってしまい、音楽ではなく指の動きだけに意識が向いてしまうことがあります。
本番では、
「最初の音をどんな気持ちで届けるか」
を意識することが大切です。
最初の一音に集中すると、その後の演奏にも自然と入りやすくなります。
③ レジストチェンジや足鍵盤は体で覚える
エレクトーンならではの緊張ポイントが、レジストチェンジや足鍵盤です。
本番で「次はここでボタンを押す」「ここで足を動かす」と考えすぎると、演奏全体が固くなってしまいます。
大切なのは、操作を意識しなくても自然にできる状態まで練習することです。
繰り返し練習することで、体が覚えてくれます。
④ 失敗した時の対応を決めておく
コンクールでは、どんなに練習していても小さなミスが起こることがあります。
大切なのは、「絶対に失敗しないこと」ではありません。
もし間違えても、
・止まらず続ける
・次のフレーズに集中する
・音楽の流れを取り戻す
という力が必要です。
実際に評価される演奏は、ミスがない演奏だけではなく、最後まで音楽を届けようとする姿勢が感じられる演奏です。
⑤ 結果よりも演奏に集中する
コンクールでは、どうしても「賞を取りたい」という気持ちが出てきます。
もちろん目標を持つことは大切です。
しかし、本番直前に、
「入賞できるかな」
「失敗したらどうしよう」
と考え続けると、今まで積み重ねてきた練習を出しにくくなります。
本番では、
「この曲の魅力を伝えよう」
という気持ちに切り替えることが大切です。
講師が感じる、本番に強い子の特徴
本番に強い子は、緊張しないわけではありません。
むしろ、緊張していても自分の演奏に集中できる準備ができています。
普段から、
・自分の音を聴く
・曲のイメージを持つ
・本番を想定する
・演奏を楽しむ
という習慣があります。
技術だけではなく、音楽への向き合い方が本番での強さにつながります。
まとめ
エレクトーンコンクールで緊張することは自然なことです。
大切なのは、緊張をなくすことではなく、緊張した状態でも演奏できる準備をすることです。
本番を想定した練習、レジストチェンジや足鍵盤の安定、そして曲を伝えたいという気持ち。
これらを積み重ねることで、自信を持ってステージに立つことができます。

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