ピアノの弾き方、表現についてご紹介してきましたが、音楽で大事な要素として、「拍子」というものがあります。
そして、大半の曲には「拍子」は存在します。
最もポピュラーな拍子は4分の4拍子です。
そして、最もつかみやすい拍子だと言われています。
それでは、拍子についてご紹介していきます。
この記事を読んで欲しい人
- 拍子とは何か知りたい人
- それぞれの拍子の感じ方を知りたい人
拍子とは何?
拍子は拍の連なりにおいて、拍に重軽が生じたとき、ひとつの重である拍とそれに続く1つないしいくつかの軽である拍の集まりが周期的に繰り返され、強拍から次の強拍まででひとつのまとまりを感ずることをいう。
引用元:ウィキペディア
つまり・・・平たく言えば
- 拍が繰り返されていくこと
- 拍の中に強い拍と弱い拍がありその組み合わせの繰り返し
例えば4分の4拍子なら1,2,3,4の中で1拍目が強くなります。1,2,3,4,1,2,3,4,と繰り返されていく中で、普通に数えると5にあたる部分が強くなるので、4拍子になるということになります。
3拍子は3拍のまとまりでくり返され、2拍子は2拍のまとまりでくりかえされます。
拍子の種類
それでは拍子についてどんなものがあるのかをご紹介します。
- 2分の2拍子
- 2分の3拍子
- 4分の4拍子・・・最もポピュラー
- 4分の3拍子
- 4分の2拍子
- 4分の6拍子
- 4分の5拍子
- 8分の6拍子
- 8分の3拍子
- 8分の9拍子
- 8分の12拍子
実は、これだけ拍子の種類があるのですね!
聞いたことのない拍子もあったかと思います。
4分の・・・シリーズは一番多いので、ここでは4分の4、4分の3、4分の2にしぼってご紹介します。
それぞれの拍子の特徴は?
4分の4拍子・・・4分音符♩が1つの小節に4つ入ります。
カウントする時は1、2、3、4ととります。
4拍子は、割り切れる数字なので、拍子の中で一番安定感があり、リズムをつかみやすい感じがしますね。
4分の3拍子・・・4分音符♩が1つの小節に3つ入ります。
カウントする時は1、2、3ととります。
3拍子の代表的なリズムはワルツ(円舞曲)やメヌエットです。
「バッハ/ト調のメヌエット 」や「ショパン/子犬のワルツ」は3拍子の有名曲ですね。
3拍子は4拍子よりも感じにくいと言われています。
ピアノ初心者の方は4拍子の曲から弾いてみられるのがいいかと思います。
4分の2拍子・・・4分音符が♩が1つの小節に2つ入ります。
カウントする時は1、2ととります。
2拍子の代表的なリズムは「マーチ」(行進曲)や「ポルカ」ですね。
2拍子は行進曲なので、比較的リズムが取りやすいと言われています。
それぞれの拍子の感じ方
それでは、実際にピアノを演奏する時にどうやって意識すれば良いのでしょうか?
例えば、4分の4拍子と、4分の3拍子にしぼってご紹介します。
4分の4拍子の弾き方
- 強拍は1,3拍目なので、 1拍目>3拍目のところにある音をしっかりと弾く
- 右手で弾くメロディーよりも左手の伴奏を意識する
メロディーを弾く右手の方も強拍を意識することは大切ですが、左手の伴奏の方もしっかり強拍を意識して弾くと、リズム感ある演奏になります。
意識して弾くというのは、その部分をしっかり弾くということですね。
しかし、あまり強く弾きすぎないで下さいね!
その音だけキツくなってしまいます。
4分の3拍子の弾き方
- 強拍は1拍目 1拍目>3拍目>2拍目という感じです。
- ワルツは少しゆれを感じて弾く
4分の3拍子は、慣れるまで少し取りにくいと思います。
基本的には、1,2,3,の1の拍を強く意識して弾くと音楽の流れが出てくる演奏になると思います。
ワルツの揺れに関しては、中級以上の内容になるので、別記事でご紹介したいと思います。
まとめ
どのような曲にも必ず、拍子というのが存在します。
拍のことをちゃんとわかって演奏をしないと、まとまりのない演奏になってしまいます。
拍を正しくとらえて演奏することができると、より聞き手に伝わりやすく、まとまった磨かれた演奏になります。
拍子というのは、実は、ピアノを演奏する上で、かなり意識して欲しいポイントでもあります。
正しい拍の感じ方を理解していただけたなら嬉しいです!
是非、ご自身の演奏に取り入れて、さらに素敵な演奏を目指してくださいね!
読んで頂きありがとうございました。
ピアノをこれから始めたい初心者の方に向けて、こちらの記事から「ピアノの始め方」についてご紹介しています。
コメント